Lauritzen Award受賞!動画和訳など(Sep 2018)


2018/9/9にマッツはコペンハーゲンでLauritzen Awardという賞を受賞しました。そのイベントについてと、その場で放映されたマッツの動画の和訳を置いておきます。

Source: https://www.lauritzenfonden.com/da/lauritzen-prisen-2018.asp (授賞団体の公式サイト)
Lauritzen Awardとはデンマークの優れた俳優に贈られる賞で、個人に250,000デンマーククローネ(438万円超)が贈られ、50,000クローネ(87万円超)を各受賞者が希望するところに寄付できるとのこと。

マッツが選んだ団体は、Refugees Unitedでした。
この団体はやむを得ぬ様々な事情で離れ離れになった難民の家族、友人 etc.間を携帯などで繋ごうとする団体。エリクソンなどが参加しているようです。
以前マッツはこの団体の動画に出ていました。ここで書き起こしと和訳もしていたのでぜひ読んでみてください。この動画はほぼ5年前(2013年)のものなのですが、マッツが今でもこの団体のことを覚えていて支援しているというブレのなさ、素敵です…!

 
さて、その授賞会場で流れた動画は下記です。

和訳は下記の通り。いつものように和訳は直訳気味、[ ]は私の補足、この和訳で知った情報を使う際は必ずソースを明記してください。

I have a problem with names. (僕は名前に関して問題があって)
The name of the producer of ‘King Arthur’ is Jerry Bruckheimer. (『キング・アーサー』のプロデューサーの名前はJerry Bruckheimerと言うんだ。)
A big producer. (大物プロデューサーだよ)
We’d been in production for three months and had a lot of fun. (僕たちは3ヶ月間制作をしていて、色々と楽しかった。)
And there’s a guy walking around with several cameras. (そして、そこには何個かカメラを持って歩き回っているヤツが1人いた)
He looks lost. (彼は途方に暮れているように見えた)
No one’s talking to him. (誰も彼に話しかけようとはしなかった)
He looks like a guy people want to avoid. (彼はみんなが避けたがるようなヤツに見えた)
“He must be the new still photographer. I’ll say hi.” (「彼はきっと新しい静止画のフォトグラファーだろう。挨拶しよう」)
I go up to him and introduce myself. (僕は彼に近づいていって自己紹介した。)
“I’m Mads. Welcome on board.” (「マッツっていいます。撮影にようこそ」)
Then he says, “We met already. I was at the casting.” (すると彼はこう言ったんだ。「僕たちは前に会ったよ。僕はキャスティングの場にいた」)
“Fine. Good. Oh yes, you’re the camera man,” I say. (「そっか、そっか。あぁそうだ、君はあのカメラの男性だね」って言った)
He looks at me and then he leaves. (彼は僕をじっと見て、そして去っていった)
Then I walk over to Ray Winstone, another actor, and he says: (そして僕は別の俳優であるRay Winstoneのところに行った。そしたら、彼はこう言ったんだ)
“Mads, you’ll never work again. It was Jerry Bruckheimer, the boss.” (「マッツ、お前もう二度と働けないな。あれはJerry Bruckheimer、ボスだぞ」って)
I’m thinking, “It can’t be. That’s embarrassing.” Then I forget it. (僕は思ってた、「まさか。それは恥ずかしい」って。そしてそのことは忘れてしまった)
Two weeks passed, and then there was a man with a camera. (2週間経って、そしてそこにはカメラを持った男がいた)
I went over and said hi and introduced myself. (僕はそこに行って、やぁって言って、自己紹介をした)
That too was Bruckheimer. (それもまたBruckheimerだった)
I’d forgotten him in two weeks. (僕は彼を2週間で忘れてしまったんだ)
I never heard from him again. (僕は彼から二度と声をかけられることはなかった)
I think Ray Winstone was right. (Ray Winstoneは正しかったと思う)

There were no actors, opera singers or ballet dancers in my family. (僕の家族には俳優もいなければオペラ歌手もバレエダンサーもいなかった)
But my father was really into radio plays. (でも僕の父はかなりラジオドラマにはまってた)
Me and my big brother spent a lot of time listening to ‘The Melody of Murder’ and ‘Voices That Kill’, and we knew and know all the voices, even today. (僕と僕の兄は「The Melody of Murder [“殺人のメロディ”とでも。恐らく“Mordets melodi”]」や「Voices That Kill [“殺す声”とでも。恐らく“Stemmer der dræber”]」をかなりの時間聴いていて、僕たちはその声全部を知ってたし、今日でも覚えている)
That way we had some sort of subconscious relationship with it, but never dreamt about becoming actors. (そういう風に、僕たちはそれ[演劇]と潜在意識的な関係のようなものを持っていた。でも、俳優になることは一度も夢見たことはなかった)
We never gave that a thought. (僕たちはそんなことを考えすらしなかった)
I got to know the theater through dance, and later when I finished my education. (僕は劇場というものはダンスを通じて知るようになり、その後、学業を終えたときに[また]知るようになった)

You can’t say you don’t love theater, once you’ve had good experiences up there. (一度劇場[のステージ上]でいい経験をしたら、もう劇場を好きではないなんて言えない)
On the other hand, it can be terrible if you’re in a bad play. (一方で、もしよくない作品に参加したら、それは酷いことになりうる)
There isn’t much you can do. (君にできることなんてさほどないんだ)
You have to do it 90 times. (君はそれを90回やらないといけない)[90回公演とかで]
And the audience is like this… 90 times. (そして観客たちはこんな感じで…それが90回)[あの顔の部分です😂]
Perhaps I was a little more in love with movies. (たぶん僕は映画の方がもう少し好きだった)
I didn’t really think about whether I’d get a job or if I should worry. (僕は仕事が得られるかとか、心配すべきかとかについて、ちゃんと考えていなかった)
There was this youthful madness, a rock’n’roll feeling. (そこには若さの狂気、ロックンロールの感覚があった)
The first real thing I did was together with Nicolas Winding Refn. (僕がした初めてまともなものは、ニコラス・ウィンディング・レフンと一緒だった)
We did ‘Pusher’. That was pure rock’n’roll. (僕たちは『Pusher』をした。それはピュアなロックンロールだった)
It was everything we’d dreamt of in theater school. (それは演劇学校で僕たちが夢見たものすべてだった)
“We’ll change everything.” (「僕たちはすべてを変える」)
“We’ll make a different kind of movie.” (「僕たちは違う種類の映画を作るんだ」)
Suddenly it was there, and I was in it. (突然[いつの間にか]それ[その作品]はそこにあって、そして僕はその中にいた)

[Pusher撮影風景]
Man: A circle kick. (回し蹴りだ)
Mads: You have to stand still… Come here.(お前じっと立ってなきゃ…。来いよ)
Man: If you hit me, man. (もし俺に当たったら[どうするんだ]、お前)
Mads: Ouch! Shit! (痛っ!くそっ!)

[今]
I mean… I don’t know what he can do. (つまり… 彼に何ができるのか僕は知らないんだ)
Both arms above the head. He can’t do anything. That’s Hannibal. (両手が頭の上で。彼は何もできない。それがハンニバルだ)
When I’d finished shooting the James Bond movie, ‘Casino Royale’, I felt there was a different kind of crazy fan cult that wouldn’t be possible in Denmark. (僕がジェームズ・ボンドの映画『カジノ・ロワイヤル』の撮影を終えたとき、僕はそこに、デンマークではあり得ないであろう、違った種類のクレイジーなファンの崇拝があると感じた)
Suddenly there were action dolls but none of me. (いつの間にかアクションフィギュアができていて、でも僕のは1つもなかった)
That annoyed me somewhat. (それはいくらか僕を悩ませていた)
Now there are quite a few. (今やかなりたくさんある)
A lot of these, Hannibal and all kinds of Star Wars things, some funny, some scary. (たくさんのこういう、ハンニバルやいろんな種類のスターウォーズのもの、あるものはファニーで、あるものはこわくて)[マッツは以前もfunkoをこわい”scary”ものと言ってました]
The first one was really a lot of fun. (最初のものは本当にとても楽しかった)
The next ones… there’s quite a lot. (その次のものたちは… かなりたくさんあった)
I didn’t dream about that when I was at Aarhus Theater School. (Aarhus Theater Schoolにいた頃は、それを夢見てはいなかった)
I didn’t think, “I want an action doll.” I didn’t. (僕は「アクションフィギュアが欲しい」とは思わなかった。思わなかったよ)

マッツはデンマークだとなんかいつもこんな感じで笑わされる気が😂
フィギュアのくだりは語るマッツは嬉しそうでいいですね。

最初はVimeoに字幕なしデンマーク語版がuploadされていたのですが、ダメ元で英語字幕をコメント欄でお願いしたところ、この動画の制作会社であるHunchback MediaさんがYouTubeに字幕付きバージョンをupしてくれました🙏ありがとうございます🙏言ってみてよかった!


以下余談など色々情報置いておきます。

・訳にも書いていますが、ミケルセン兄弟が聞いていたラジオ劇場、”Melody of Murder”はおそらくこちら(“Mordets melodi”)で”Voices That Kill”はおそらくこちら(“Stemmer der dræber””)。どちらも無料で聴けます。雰囲気があっていいです。DRさんありがとう🙏

・Twitter上でシェアした情報

いうまでもないかと思いますが一応。この左のマッツと一緒に写っている男性がマッツのお兄さんLarsさんです。

以上です。
まとめるの時間かかった。。