やっぱりみんなに話しちゃうマッツ(2017/3/24)


ローグ・ワンに関するマッツのインタビューがまたupされてたので、また和訳しますよ((⊂(`ω´∩)シュッシュ

マッツの口からボーアの話が出てきて割とびっくり。

元記事はギズモードさんのコンテンツの一部、iO9さんです。
(Source: http://io9.gizmodo.com/mads-mikkelsen-cant-complain-about-his-super-iconic-dea-1793613666

いつものように[ ]は私のコメントや補足、文中の()は元記事の補足です。
あと今更ですが、翻訳はできるだけ直訳気味にしています。私のフィルターで自然なセリフに変えることもできるけど、私が読み手なら、彼の言葉に近い方が嬉しいので。


マッツ・ミケルセンはローグ・ワンでの彼の「かなり象徴的な」死について文句を言えない

マッツ・ミケルセンは、デス・スターを作った男であるゲイレン・アーソという非常に重要な役に足を踏み入れた。彼はまた、彼の役についての詳細すべてを秘匿するという、同等に重い[Herculean]責務も負った。ローグ・ワンがデジタルHDとして世に出たいま、我々はその詳細すべてと彼の地元のバーの常連たちがそれを少しだけ早く知っていたかもしれないことについて、ミケルセンにうかがった。

io9: あなたがこのような超大作の一部に参加しているとき、あなたはファンの反応のことを考えますか?それともただ、スター・ウォーズ映画を作るプレッシャーを無視しますか?

マッツ・ミケルセン(以下マッツ): プレッシャーについては考えない。映画を作るときはいつだってプレッシャーはあるものだと思う。そしてそのプレッシャーとは、もちろん、作品をできうる限りよくすることだ。それが特別なことだということには気付いていたよ。僕たちはそれ[スター・ウォーズ]とともに育ったからね。僕たちは”ファンの少年”の帽子を被ってそこに立っていた。でも、結局はその”ファンの少年”の帽子を取って、地面に、僕たちの仕事というビジネスに、足をつけなければならない。そのプレッシャーはプロデューサーと監督に任せて、僕たちは僕たちの最善を尽くしていった。

その映画が世に出るちょうど前に、あなたの役の背景がたくさん出版されました(スター・ウォーズ小説『Catalyst』で)。そのうちどのくらいを、事前に聞いていましたか?例えばクレニックとの関係とか。
[Catalyst(英語)は日本からも買えます。安いのは5月に発売されるペーパーバック。今買うならKindle版がいいかと]

マッツ: ほんの少しだけ。といってもその本は僕たちがしたこととは別のようなものだけどね。それにそれは別のものだった。でも、帝国の子供たちであるという点では僕たちはかなり同じページの上にいた。信じられないかもしれないけど、帝国は家族がいる普通の人間をほんとうに育んでいるんだ。そして、僕たちは世界を救いうるプロジェクトで働き始めて、僕の役はそれが世界を救いうるだけでなく、全く逆のことを起こしうるということに気付いたから、僕たちの進む道はその後分かれた。僕たちは僕たちの過去の大きな出来事[major stepping stones]については知っていたけど、過去の出来事に関して言えばその本の方がもちろんもう少し詳細だよ。

その映画にとっては、やっとそれが世に出てみんなが全てを知ったのはいいことですか?

マッツ: いいことだよ。たくさんの秘密があったからね。いい目的でのね。僕はみんなが、親しい友人たちですら、それがどう終わるのかを知りたがるようなものに参加したことが、今まで一度も、一切、なかった。それに僕は、みんながどう終わるのかをもう知っている映画をしたこともなかった。みんな何もかもを知りたがったけど、自分は[*]映画を観に行く時は何かを知りたいとは滅多に思わない。だからその作品については多大な注意が払われたし、そのために多くの秘密もあった。
[*ここyouになってるけどこれは”みんなはAなのに自分がBだったときを想像してみてよ”という意味と思うのでそう訳してます]

多分僕は、一般的に秘密を守るのに向いてなかった。僕の身近にいたかなりの人たちは何らかの情報を手にしていたと思うし、もしかしたら公共の場、地元のバーの人たちですら情報を手にしてたんじゃないかと思う。それはすべてうまくいって、そして僕たちがそのプロジェクトをやっと人々に見せることができたとき、みんなホッとしたと思う。

あなたは今回のようなプロジェクトで仕事したことがないと仰いましたが、あなたはMarvel作品(ドクター・ストレンジ)という、秘密で有名な他のスタジオでも仕事をされましたよね。[周囲の]期待とファンの取り扱い方は、それら2つでどう違いましたか?

ミケルセン: 僕はその秘匿性と期待は−−君はジェームズ・ボンド(カジノ・ロワイヤルの)もそこに加えてよかったのに。新しい作品を作るとなると、いつもかなり期待されるシリーズなんだから。で、僕は今までそれらいくつかに出演したんだけど、それらは全部違う種類のものだった。ボンドは永遠にそこにいて、同じ人々、ボンドを赤ちゃんのように[大事に]扱う同じファミリーによって動かされている。そして彼らはそれで素晴らしい仕事をしている。Marvelは、僕たちがMarvelの本とともに育って、僕たちみんなその物語とつながりを持っているという意味で、より強い動機で動いている。そしてスター・ウォーズは、僕たちの子供時代と次の世代の一部であって、そして僕たちの子供の子供ですらスター・ウォーズを観ている。だからスター・ウォーズもまた非常に期待を背負っているし、君が言ったように、そんな映画を作ることには多大なプレッシャーがある。

でも、作品に入って掘り下げて行くという意味では、俳優にとっては同じ仕事だよ。一番大きな違いは、僕たちがスター・ウォーズのセットに行くと僕たちは全部を認識できるというところだ。すべてのものが、僕たちが映画で見てきたものだ。ストーム・トゥルーパーのヘルメット、ミレニアム・ファルコン、すべてのものがそこにある。その作品の一部になるということは、かなり非現実的な感覚だ。

あなたの個人的なスター・ウォーズとの歴史はどのようなものですか?その世界にはファンとして入ったのですか?

マッツ: うん。でも知ったのは遅かったよ。最初の方の作品は劇場では見てなくて、後になってから見た。その映画のボックス(セット)を借りて、順々に遡って観て、衝撃を受けたよ。でも僕は14歳とかそこらになるまで、その電車には乗っていなかった。

その映画でのあなたの出演は最初の方だけに限られていましたが、それでもあなたの役は、ボーディー、ジン、クレニックといった他の役とたくさんの感情的な繋がりを持っています。あなたはその繋がりのある他の俳優たちと何か少しでも一緒に仕事をされましたか?

マッツ: えっと、僕はクレニックとはたくさんのシーンを撮ったよ。クレニックはこのショーの悪役で、ありがたいことに今回は僕じゃなかったんだけど。でも明らかに(ゲイレンを)駆り立てて彼を生き永らえさせてきたのは、外の世界のどこかで彼の娘が生きているかもしれないという希望だけだ。それはわずかな希望だ、でも[実際どうなのか]知る由もない。だから、僕はその娘と多くは関わらないけど、でも彼の人生は彼女の周りで回っている。でも僕たちが一緒に過ごした数日は素晴らしかったよ。だって彼女の人生は彼女の母親と父親に起きたことの周りで回ってきたんだからね。そして、僕たちが最終的に出会っていくつかのシーンを一緒に撮ったのは、なんだか不思議な安堵を感じた。フェリシティ(・ジョーンズ、ジンを演じた)は素晴らしい女優だから、撮影はとても簡単だった。彼女は、撮影を行なったとてもひどい雨の日をとても楽しいものにしてくれた。

スター・ウォーズで大々的な死のシーンをもたれて、どういうお気持ちですか?

マッツ: 素晴らしいよ。もし生き延びて次の映画に出ることができないのなら、二番目にいいのは、もちろん素晴らしい死のシーンを持つことだ。俳優としての人生でそういうことはかなりたくさんあったけど、それにはちゃんとした理由がある。それ[素晴らしい死]はドラマなんだ。

でもあれは象徴的[iconic]だ。スター・ウォーズ作品で死ぬのはかなり象徴的だ。そして、デス・スターを発明した男であるのももちろんかなり象徴的だ。だから僕は文句なんか言えない。
[iconicの和訳難しい。「アイコン的な」「印象的な」、、そこら辺]

デス・スターだけでなく、反乱同盟軍にそれを破壊させる仕組みも。あなたがそれに気付いたとき、どうでしたか?

マッツ: 僕は最初からそれを知ってた。ゲイレンは両方だ。彼は僕たちのオッペンハイマーなんだ。自分自身を止めることができない科学者。彼は好奇心旺盛すぎて止まれない。それが悪い方向に進んでいるのを知りながらも。彼には、この世界の命をあっさりと刃の先端に置いてしまうような好奇心旺盛すぎる部分がある。僕はそれは興味深いと思う。だって僕たちはそれを歴史を通じて見てきたから。オッペンハイマーや、素晴らしいものだけど致命的な武器としても使用されうるものを発明した人々でね。
[前記事にも書いたけどオッペンハイマーは原爆を開発した人ね]

オッペンハイマーに触れられましたが、あなたはこの役を作り上げるためにどれか他の科学者も参考にされましたか?

マッツ: 彼は典型的な例だ。僕は歴史についてたくさん読んでいるので、頭の中にはかなりの数の人たちがいる。それは特定の誰かという型には収まらないけど、そこにはジレンマがある、そこには常にジレンマがあるんだ。彼が特別な1人というわけじゃない。アインシュタインもその中の一人だし、ニールス・ボーアもその中の一人で、選択をしなければならなくなった人だ。彼は知識を持ってスウェーデンに隠れていたか?彼は知識を持ってアメリカへ渡ったか?君だったら、世界にバランスをもたらすためにロシアに知識を渡すか?世界をより良くできるけれど真逆のこともできる知識を持つということは、こういった科学者たちにとって多大な負荷なんだ。
[ボーアの話が出てきてびっくりした。日本だと理系の人くらいしか知らないよね?同じデンマークの方だからというのもあるかな]

もっと軽い話題について、この映画がデジタルやDVDなどで公開されるのにともなって、どれにもエクストラがついています。あなたたちが関わったもので、みなさんに是非見て欲しいと思うものは何かありますか?

マッツ: 「あぁ、これがそこにあったならよかったのになぁ」と思うシーンや細かなものは、いつだっていくつかあるものだ。でも、そこでまた、映画を見るとそのシーンがなくて残念に思うことがない。それはいいサインだ。もし何かエクストラのものがあるなら、ベン・メンデルスソーンが演じるクレニックと僕のシーンをいくつかみられるかもしれない。彼らが「アクション[Camera rolling]」というときはいつも、実際に撮影を始める10秒とか前だった。そしてそのエクストラには、僕たちがアクションという直前の、ミュージカルからの安っぽい歌を歌ってるベン・メンデルスソーンが多分写ってるだろう。僕はそれをみんな見るべきだと思う。彼はすごい歌い手だ。
[聴きたいです!!!!!]


なんだかんだでベンの話が多いなー(´∀`*)と読んでたけど、撮影で一緒になるのは確かにベンが圧倒的に多かったんだろうなとふと冷静になった。

今回のマッツまとめ: 地元のバーで色々話してしまって、本を色々読んでて、ベンの歌がお気に入り

小説Catalyst和訳出るといいね。