パパラッチや英語リメイクについて(Independent紙, 2013)


マッツがパパラッチなどについて語っているインタビューを和訳します。こちらも先日紹介したマッツソースさんのアーカイブから見つけたもの。

 
いつものように、和訳は直訳気味、固有名詞の和訳は適当、[ ]は私の補足。この和訳で知った情報を使う場合は必ずソースを明記してください。


Source: https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/tv/features/the-conversation-actor-mads-mikkelsen-on-hannibal-hollywood-remakes-and-the-paparazzi-8788643.html

会話: 俳優マッツ・ミケルセン、ハンニバルとハリウッドのリメイクとパパラッチについて
「ハンニバル・レクターは僕が演じた中で最も幸せな男だ」

[写真キャプション] ミケルセンは言う「英国とデンマークは、ドイツやスウェーデンでは必ずしも見つけられない皮肉とよりダークなユーモアのセンスを持っている。僕たちが作っているもののいくつかが英国にしっかり伝わっていることについて、僕はそんなに驚かない」

 
[インタビュアー、以下I] ハンニバルに対する反応は本当にポジティブなものでしたが、あなたもお喜びになったのでは?

[マッツ、以下M] 僕はすべてのことからちょっと離れてしまっていた感じで。というのも、今年その番組が終了してから僕はそのまま南アフリカに行ってウェスタン[作品]を撮っていたから。

[I] サー・アンソニー・ホプキンスの演技とあなたの演技との差異化については、どのように行われたのですか?

[M] 最初に脚本をもらったとき、僕はそれ[話]がどの方向に向かっていくのか分からなかったから、僕は気乗りしなかった。彼はそれを完璧にやった、ということは僕たちはそれにどうアプローチするべきだろうか?でも僕は、彼が捕まる前にこれが起こったと気付いたんだ。普通、サイコパスのことを取り扱うときは、彼らがなぜそのような人間なのか理由があるものだけど、ハンニバルのケースではそれが存在していなかった。彼は人々をつまらないと思うから殺すんだ。僕は彼のことを堕天使と呼んでる。彼は、他の僕たちが恐怖を見ることに美を見るんだ。

[I] デンマークのTVと映画が盛り上がっていますが、なぜ今なのでしょう?

[M] [今だけでなく]しばらくの間そんな感じだったよ。僕は、人々がそれに目を向けるようになったんじゃないかと思ってる。90年代中頃に、デンマークで多くの監督や俳優たちの映画を作る方法を変えさせるような何かが起こって、僕たちはまだその波に乗っているんだ。英国とデンマークは、ドイツやスウェーデンでは必ずしも見つけられない皮肉とよりダークなユーモアのセンスを持っている。僕たちが作っているもののいくつかが英国にしっかり伝わっていることについて、僕はそんなに驚かない。

[I] 英語でのリメイクについてどう思われますか?

[M] 僕に何が言えるだろう?もし観客がオリジナルのものを受け止めたくないなら、僕は絶対そのリメイクの理由を理解できるよ。多分『ドラゴン・タトゥーの女[The Girl with the Dragon Tattoo]』はちょっと時期尚早だったのではと思う。それは世界中で大ヒットしていて、まだ劇場で上映されていて、でもそのときアメリカ人達はもう既にリメイクを撮影していて。僕は「うわっ!5・6年くらい時間を置いて、少しは感銘を受けて、それからそれ[リメイク]をしないと」という感じだった。

[I] 『偽りなき者』ではあなたは性犯罪者だと責められる男を演じました。それは困難でしたか?

[M] 僕はどの役でもできるだけ家に持ち帰らないようにしている。それは僕の家族にとってかなり不快なことだろうからね。もちろんそれは自分に付いて回るさ、もし1日に14時間も自分がしていないことについて責められて、その苛立ちをどこにも発散できなかったならね。一方で、ハンニバルのような役では、彼は恐ろしいことをしてはいるけれども、彼はおそらく僕が演じた中で最も幸せな男だ。彼は幸せなアヒルの子で、人生は素晴らしいんだ。

[I] あなたはコペンハーゲンにご家族と住んでいるのですか?

[M] えぇ、そうです。LAに引っ越す現実的な理由は何もなかった。アメリカのためにしたことのすべては、ヨーロッパでしたものだったし。僕たち[家族]は、僕たちのベースとなる場所を見つけて、子供達の世界を僕のものほどは揺さぶらないということを、早いうちに決めたんだ。

[I] コペンハーゲンにはパパラッチの文化はありますか?

[M] 君たちのここ[UK]にあるようなものじゃないけど、それは存在していて、そして家具を買ってたりタバコを買ってたりする僕の、かなり壮大な写真がいくつかある。それは毎回とても鬱陶しいよ。家族と一緒の時に捕まったら特にね。僕の子供達は自分たちの足で立ちたいと思う年頃なんだけど、もし彼らがどこかで新しい仕事について、誰も彼らが誰かを知らない、それを彼らは好むんだけど、そこで突然父親と買い物をしている彼らが雑誌に飛び込んで来る、すると彼らはまた最初っから全部やり直さないといけなくなるんだ。彼らは彼ら自身でいたいと思っていて、僕の娘や息子として見られたくないと思ってる。


幸せなアヒルの子ハンニバル可愛い。。おしりふりふりスキップしてる感じですね。
マッツもやはりパパラッチはお好きではないようで。先日のペルーへの家族旅行のときも奥様のインスタ(鍵付き)からのリーク写真がタグ付きで回ってたりして可哀想でしたね。。私はRTもファボもしません。。
後半のマッツのパパみが相変わらず素敵です(*´Д`)

全体的に、今回はUKの新聞社のインタビューなので質問の文は丁寧だし、マッツもそれに応えて品のある答え方をしています。前の和訳記事と比べると面白いです。