『ポーラー』の直腸検査シーン裏話(2019/2)


マッツ主演Netflixオリジナル『ポーラー 狙われた暗殺者』の直腸検査シーンについて、あのお医者さんを演じられたKen Hallさんが裏話を教えてくれていたので和訳します。色々最高です🤣


まずは撮影舞台裏の写真を置いておきますね。このシーンのお医者さん役の方のインタビューです。

 
 
 
 
 
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今回和訳するのはComicBookMovie.comのKen Hallさん独占インタビューの一部です。

いつものように和訳は直訳気味、固有名詞の和訳は適当、[ ]は私の補足、()は元記事にあった補足です。私の和訳で知った情報を使う場合は必ずソースを明記してください。


Source: ComicBookMovie.com

独占[インタビュー]: 俳優ケン・ホールがNetflixの『Polar』と『THE UMBRELLA ACADEMY』について語る

[省略]

インタビュアー[以下I]: さて、僕は最近Polarを見まして、あなたはこのシーンをマッツ・ミケルセンと一緒にしています。そのシーンというのは、えぇと、飛び交う銃弾やアクションという意味では、その映画の他の部分とは一線を画すようなもので、でも、僕は、それって実のところ最近見た中で最高のシーンの一つなんじゃないかなと感じてます。

ケン・ホール[以下K]: (笑)ありがとうございます。感謝します。

I: そして僕は変なユーモアのセンスを持っていて…でも僕は、あなたがその無感情に患者を扱うユーモアで、今まで見逃されてきた世界中の医者のユーモアをしっかり見せてくれたと思うんです。それはギクシャクしたものでしたか?その撮影で何か気に入ったこととかあったりしますか?というのも、あの撮影中ずっと普通の顔を保つことなんて僕には想像できないんです。

K: オーマイゴット。というか、その日に僕が食べた無数の洋梨のタルティーヌ以外でか…(笑)それ面白いんですよ、だって監督は実のところ「飲み込まなくていいよ、テイクの合間に吐き出していい」という感じだったから。
でも、実際は−–それは、名前忘れちゃったんだけど、トロントのパイ屋さん、どこかの本当に美味しいところで買ってきたものだったんだ。それはもう伝説的な[very legendary]美味しさで、僕はもう「本当にこのパイ美味いから食べるぞ」という感じだった。でも、んー、たくさんのパイを食べたこと以外では、マッツと仕事ができたのは本当にクールなことで、そしてあのシーン…あれは本当にすごいシーンだった。それは僕たちが彼の役柄を紹介する、基礎となるシーンのようなものだった。
そして僕は彼に、あのとても隅々までの検査を行なっていて、そして彼の身体にはたくさんの傷跡と、たくさんのことを潜り抜けてきた証がある。彼の肺には金属があって…

I: そして彼はそのことを気にも留めていない。

K: そう、全く。そして僕については、実際は…他のとても楽しかった部分は、それらしい医者を演じること、それらしい医者になることだった。そして、そこで僕の演技コーチと仕事をして…彼の名前はMichael Gordin Shoreって言うんだけど、トロントの外をベースとしている素晴らしい演技コーチ。そのシーンも素晴らしく書かれていて、カットアウェイ[様々な視点からのカットを繋げる手法]の撮影も素晴らしかった。そのカットの中で、僕は彼の耳を覗き込んで、彼の肺の音を聴いて、彼をつついて、そしてもちろん、あの前立腺検査に…
(笑)

だから、脚本を読んでいた時は、僕はそれはただの…本当にさっと終わる、彼の耳を見たり舌を出させるような2秒間のシーンのようなものかと思っていたんだけど、セットに来てみたら…(それは)一つの連続した撮影で、彼ら[演技コーチ]は全てのプロセスを見せてくれていた。
だから、僕にとっては、医療演技のスペシャリストと仕事ができる素晴らしい機会でもあって…。だから、それはそういったもの[医療演技]の基礎コースのようなもので、僕はただスポンジのようにそれを吸収して、そして僕は彼[マッツ]を見て「うわぁ、すごくいい見た目だ」という感じで、とても嬉しく感じた。

ただ、そのときは一度にかなりたくさんの違うことを学んでいるように感じられたんだけど。だってさ、僕はその日の午後だけの医者みたいにはなりたくなくて、人生の半分を医者として過ごしているように見せたかった。だから、それは本当にクールなチャンスで、そしてまた言うけど、マッツとヨナス[監督]と一緒に仕事ができたのは本当に素晴らしかった。マッツは、超いいやつ。エゴみたいなものは全然なくて、とても協力的で、お陰で僕はただリラックスすることができて、彼とちゃんと対峙することもできた。

(笑)別の可笑しい話は、僕があの前立腺検査をしていたときなんだけど、僕は最初はとても優しく彼の下着を下ろしていたんだ。そして彼は「違う、違う、違う。ただ下ろすだけ。ただ剥ぎ取って!」という感じで。そして僕は「分かったよ」という感じで。僕たちで線引き[何が良くて何が良くないか]をしていけたのはよかった。

I:(インタビュアーはその会話を楽しみすぎている)バンドエイドみたいに、ですね?

K: (笑)そうそう。まさに。とても可笑しかった。 

I: 手袋からすぐにパイに手を伸ばされたのも良かったです。

K: でしょう?手を洗ったり何もせずに、そしてもちろん、そのパイは尿の試料のようなものと一緒に小さな冷蔵庫に入っていて。そして、全く衛生的じゃないけど、僕はそれを気に入っている。その奇妙さが大好きだ。

I: そして、それは実は狙った通りなんですよね。

K: そして、それは僕の十八番なんだ。僕の何年にも亘るたくさんの即興とコメディのキャリアが…僕はただ奇妙なタイプの男で、だから僕はあれをかなり上手く演じることができたと感じている。

[以下略]


めっちゃ貴重な話ありがたいです!バンドエイドみたいにベリッと!
マッツに下着を剥ぎ取れと言われるくだり最高だし、笑い転げていたであろうインタビュアーさんの気持ちよく分かります🤣
ちなみに英語ではあのシーンは「直腸検査」ではなくて「前立腺検査」とより直接的表現されています。

マッツの色んなシーンが見られる『ポーラー 狙われた暗殺者』はNetflixで配信中なのでまだ見ていない方はぜひ!